平林鈴子のノート

心にうかぶとりとめのないこと

本と私

 

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今月の本

 

こんにちは

今日は本のおはなし

 

こちらは昨夜から雨がつづいております

みな様の地域はいかがですか

 

以前は日曜日に雨が降ることを残念に思っていましたが

コロナ禍になって以来外出を控えていますから

特別残念に感じなくなりました

かえって畑が潤うのでありがたいですね

金曜日にまいた人参やホウレンソウの種も目を覚ますでしょう

 

 

さて今日は雨音をBGMに本を読みましょう

「晴耕雨読」という言葉がありますが私の場合晴れていても本を読みます

文芸書

実用書

専門書

雑誌

雑多に読みます

毎月お給料が出た週末に書店に行きお目当ての本を買い

ひと月楽しむというのが習慣です

書店では思いがけない本との出合いもありますから

お財布と相談する時間が長くなり弱ります

 

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栞はダイニングテーブルの隅に

 雑誌は家事の隙間に

本はまとまった時間のある時に

ですからいつも「読みかけ」が数冊あるわけです

「読みかけ」があると気になって仕方がないし

「読みかけ」がないと不安で仕方がない

我ながらややこしい本との関係です

 

私のそばにはいつも本がありました

引っ越しの多い幼少期をおくりましたので家財道具はとても少なかった

けれども本は読み切れないほどありました

引っ越し作業は本と本棚を梱包すること

と記憶しているほどです

 

一度、本の重みで床が抜けたことがあります

私が小学校に入学する前の夏のことです

私は本棚の前で動物図鑑に夢中でした

マンドリルの鮮やかな顔に見とれていたのです

グゴグゴと鈍い音がしたと思った瞬間

縁側の外に放り出されていました

本棚が傾いたのを見つけた父がとっさに私の体を投げたのです

「おとうさん」

父はゆっくり本棚と一緒に沈んでいきました

 

その後どう床を修繕したのか記憶にありませんが

紙は重いのだなと思ったできごとです

 

あのころ読んでいた絵本や図鑑

大人になったら読めるかなと思っていた本も

全て実家にも手元にもありません

残念です

とても残念です

もう読むことはないだろうと思い処分してしまった本を

最近読みたくて仕方がない

マンドリルの顔も見たい

あの図鑑に触れたいと思うのです

 

ですから、これから、私が本を処分することはないでしょう

 

床が抜けないように気をつけなければいけませんね

 

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました

 

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